No.17 発達障害一次相談の地域移行と機関連携

サービス改善分野

菅原史登(発達障害者支援センターでぃあー)

アブストラクト

発達障害者支援センターは発達障害に関する相談や就労、啓発などの支援を目的として、都道府県または政令指定都市に設置されている福祉施設である。設置の根拠法である発達障害者支援法が平成28年に改正され、より身近な地域での支援体制の整備が求められている。奈良県においても当センターへの相談件数は増加傾向にあり、身近な地域での相談ニーズは少なくないといえるだろう。法改正と地域の相談ニーズへの対応として、奈良県では各市町村の障害福祉担当課または委託相談支援事業所が相談窓口を担う体制の整備が進行中である。当センターと関係機関により、市町村巡回相談と個別ケースの情報共有、職員向け研修会が実施されている。ポスター発表では、相談窓口の地域移行の目的と取り組み、移行の実現による多機関連携が相談者と地域にもたらすメリットについて図解する。

第25回宝山寺福祉事業団研究発表会

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コメント

  1. でぃあーの専門性をより発揮できるように二次相談へと移行していく過程がよくわかりました。より身近な市町村の窓口でまず相談を行い、より専門性を必要とするケースへ対応していく事が求められているんですね。これまででぃあーが積み重ねてきたノウハウをしっつかり市町村へ巡回相談で行うとの事で、まさに地域を育んでいく取り組みだとわかりました。

  2. 発達障害の方が相談できる窓口が広がることで、身近な環境で相談しやすくなればと思います。本人や周りの人達の相談体制の整備、連携の充実を図っていくことで、少しでも相談者が安心できるような社会になればと思いながら勉強させていただきました。

  3. 発達障害の相談が年々増えているということは、障害そのものが増えているのではなく、生活しづらさが発達障害によるものだということへの認知が広がってきているということなのでしょうか。それによって、相談窓口も身近に気軽に相談できる体制に移行していかなければならないということですね。毎日たくさんの一次相談に対応されながら、研修実施や巡回など大変だと思います。県の体制もより充実が図られることを期待します。

  4. 一時相談は家族が困っていても当事者=本人が困っていないので、相談まで行きつけないケースもあるかと思います。二次相談から入っても本人が、、、、というところで阻まれることがあり悩んでいます。

  5. 地域で気軽に相談できる場所があることは利用しやすく、とても良いなと思いました。動画や図を通して現在の相談体制やこれからの相談体制などについて学ぶことができました。ありがとうございました。

  6. 市町村に窓口があると相談のハードルも下がり、些細な事でも相談しやすくなると思いました。また、でぃあの専門性を生かした取り組みに力を入れていける体制になることは素晴らしい事だと思います。相談体制を図式されていたので、変化が分かりやすく勉強になりました。ありがとうございました。

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