No.10 こどもとともに生い立ちに向き合うⅡ ~ライフストーリーワークに取り組んで~

研究発表会

サービス改善分野

松本冴加・濱岡亜弥・菅尾明史・中井桂子・緒方優子(児童養護施設 愛染寮)

アブストラクト

2016年のポスター発表では、ライフストーリーワーク(以下LSW)に対する職員の意識について発表した。今回は、LSWの実際を明らかにすることを目的として、自由記述アンケートを行った。集計はKJ法を用いた。結果、こどもへのインタビューでは、導入時は「面倒くさい」「何それ?」と感じていたが、実施中「懐かしいと感じた」「幼いころのエピソードを聞いたことが印象に残った」と挙げたこどもが多かった。そして振り返ると「やってよかった」と全員が答えた。 

 一方、実施した職員からは、こどもにも自分にもプラスになった、という結果が得られた。また、付添職員からは「こどもが家族のことも自分のことも理解したように見えた」「こどもの心情や家族の話に、さらに寄り添おうという気持ちになった」との回答が特徴的だった。 

 以上よりLSWを実施することは、こどもの存在を肯定し、人生を大切にしようと実感する機会になると思われる。 

第25回宝山寺福祉事業団研究発表会

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コメント

  1. たなか より:

    こども達の事(これまでの事や家族の事など)・職員の思いそれぞれを共有できる場になったことはとても意義深いなと感じました。ありがとうございます。

  2. 渡邊 より:

    子どもたちが自分の生い立ちだけでなく、家族の事も知る事ができるのは、今後の安心や将来に繋がる良い機会だと思いました。
    子どもからの発信も増え、素晴らしい取り組みだと感じました。

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