No.14 「食べたい」という想いを叶えるために 

研究発表会

サービス改善分野

岩本彩花・西田明美 (やすらぎの杜延寿)

アブストラクト

46歳で脳梗塞を発症し左半身麻痺となられたK様。摂食障害の為、胃婁を造設された。お話し好きでテレビが好き、歌が好き、松田聖子が好き、そして食べる事が好き(餃子・ケーキ・ハンバーグ等々)約2年間、周りの利用者様が食事をされている間、自身は何も口にせずお部屋に籠る生活。退屈。寂しい。そんな時、やっぱり食べたいとの要望があり、経口摂取を試みたが、食べこぼしやムセ、悔しい思いから諦めたこともあった。しかし私たちは諦めずK様に合った量、柔らかさ、姿勢、飲み込み方を本人、栄養士、理学療法士、看護師、相談員と話し合い実践した。最初は皆さんと一緒に食事をされることを恥ずかしがられていたが、今では皆さんと同じものを召し上がることを喜びとされ、楽しく安全に食事をされている。フロアで過ごす時間も増え、生活にメリハリが出来た。今回の取り組みをポスターにまとめましたので、是非ご覧ください。 

第25回宝山寺福祉事業団研究発表会

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コメント

  1. たなか より:

    「こんな生活がしたい」その思いに寄り添う事は何より大切な事ですね。食事だけでなく生活にメリハリが出たこともさらなる良い点ですね。

  2. 吉川 より:

    食べるということが生きる上でとても大切なことだと改めて感じました。ご利用者様の想いに寄り添い、様々な工夫をされているのがとても伝わりました。お写真の素敵な笑顔からもとても楽しくお食事されているのが伝わりました。

  3. さいとう より:

    父が脳梗塞で倒れてリハビリ生活の時に、食べ物が流動食になり気力を失っていた時がありました。
    やっぱり「食べる」ということは単に栄養補給だけの為ではなく、生きていく楽しみの1つということだと感じていたので、素敵な取り組みだと思いました。
    お写真もすごくいい表情をされていて、楽しく生活されている様子が伝わってきました。

  4. はま より:

    ポスター発表お疲れ様です。
    「食べること」って本当に大切なんだと実感しました。元気で普通の生活を送っていると食べることは当たり前だけど、体調を崩したり、体が思うように動かなくなると、食べること自体が大変で苦痛になってきて・・・。私の父が今そういう状態ですが、好きなものは喜んで食べます。好きなものを食べられるってほんとにすごいことだと思います。K様もほんとに嬉しいと思います。お写真で見る表情が輝いています。様々な努力や工夫をしながらK様の願いを叶えた職員の方々がほんとに素敵だと思いました。

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