その他
山下真有美・豊田綾子(あくなみ苑)
アブストラクト
若くて健康な人には、「口から食べること」は当たり前のことである。しかし、病気や障害、加齢に伴う身体の変化により、口からが当たり前ではなくなることが、高齢者施設の食事では起こる。今回は、症例を通して、「最期までできる食の支援」について考えたい。【症例】女性 介護度5 誤嚥性肺炎の既往有 平成26年褥瘡治癒目的で入院、その際食事摂取困難となり胃ろう造設。退院後自己抜去され食事開始となり入所時には栄養状態は良好であった。年齢を重ねるうちに、食べられる物や食事量も減っていったが最期まで口から食べることができた。本人も家族も自然に最期を迎えたいという想いを持っており、希望を叶える事ができた。当苑で人生最後の6年間を過ごされたAさんは「自分で食べたい」という意志を私たちに伝え、多くの事を教えてくれた。
第25回宝山寺福祉事業団研究発表会
コメント
こちらからの提供する食事ではなく利用者に選択してもらうということで食欲が増したりこれなら食べれるという意思に寄り添えているところが素敵でした。最期まで自分の口から食べるということの大切さ嬉しさを感じ一人一人にあった丁寧な対応をされているのがわかりました。
「こうやって過ごしたい」と願われた生活になるように努力することで、きっとこの方も嬉しかったんではないかなとポスターを見ながら感じました。ありがとうございます。
ポスター発表お疲れ様です。
我が家でも今父が療養中で食事量が減ってきました。でも、昔からよく食べていた好きなものは喜んで食べます。父もチョコレートが好きなので、チョコレート味の食べやすいものなどを食べてもらいたいな、と思いました。食具もこういうものがあるんだと知りました。これからの父の介護の参考にさせていただきます。ありがとうございました。