組織活力アップ分野
杉本由美恵・友澤有紗・西田茉由・植田登世子(いこまこども園)
アブストラクト
「お・は・し・も・て」(押さない・走らない・静かにする・戻らない・手を当てる)は避難訓練での子どもたちのお約束である。毎月避難訓練を行うことで、災害時に子どもたちが慌てず避難できるようになり、職員が落ち着いて子どもたちを安全に誘導することができる。しかし、その訓練は災害時に子どもの命、職員の命を守る訓練になっているだろうか? そこで今年度から避難訓練係を作り訓練後に話し合いの時間を設け、命を守るための対策や訓練方法の見直しをするために、職員アンケート、マニュアルの改善を行い、職員の意識を高めることにした。
命を守るのは私たち保育者だけではなく、保護者にも避難訓練の大切さを知ってもらいたいと思う。近年、震度5強の地震が身近でも発生している。大阪の隣接地としての利便性から勤務地が大阪の保護者が多い本園では、今後は「引き渡し訓練」も取り入れていけるようにしたいと考えている。
保護者にも毎月の避難訓練が子どもとの学びの会話の一つになり、家庭での危機管理と繋がっていくことを私たちは願っている。
第25回宝山寺福祉事業団研究発表会
コメント
避難訓練は大切であると思いながらもつい訓練を行ったことで満足している所があると思います。
いざという時に適切に判断、行動ができるような実践に伴った訓練を目指したいものです。
災害や消火の訓練はいろいろな状況が想定できるので、考え出したらキリがないですが、計画した訓練をあとでしっかり振り返るということはとても大切なことだと思います。保護者との協働というところでは、東日本大震災では無理に保護者に引き渡してしまったが為に津波の被害に遭ったという事例もあったように、どういう状況ではどういう対応をするのかということを、事前にマニュアルとして定めて保護者とも共通理解をしておくこともこれから大切になってきますね。
避難訓練のやり方については本当に頭を悩ますところ。真剣味が持てず職員も子どももるイーティン化に陥り
やらねばならないからやってるだけ、この状況をいかに打破するか・・・園児でさえ話し合うということ、まして学童はもっと子供同士でも考える機会を持っていいのでは!
近く必ず起こるであろうと言われている大災害に備えるために、常日頃から意識を持っておくことはとても大切であり、より具体的に考える事の大切さを感じました。
災害はいつ起こるのかわからない。その為の訓練の見直し。本当に必要不可欠な内容です。火事・地震それ以外の災害につても、訓練しておくことが必要だと改めて思いました。
避難訓練では避難先での安全確保(靴、寒さ対策など)の不十分さを感じていましたが、自分自身がその先の保護者への受け渡しまでの想定が出来ていないことに気付かされました。職員間でマニュアルを再確認し、落ち着いた対応ができるように意識したいと強く思いました。
避難訓練の日はどこか意識して過ごしてしまうことがあることに改めて気付かされました。日常の中で、いつ起こるかわからない災害に対して、本当の意味の避難訓練をきちんと行わないと意味がないと思いました。来月の避難訓練から気持ちを新たに臨みたいと思います。
職員の咄嗟の判断が命運を分ける災害時に、普段からどれだけ意識を高め連携を取る必要があるか改めて考えさせられました。避難経路に障害物や危険箇所がないか、散歩先での連絡の取り方はどうするか、保護者への対応など園だけでなく周辺施設との連携も視野に備えておく事の大切さに気付かされました。ありがとうございました。
興味深いと言うだけではいけない発表の内容でした。
職員はもちろん、子ども達や保護者の方に意識してもらう方法を私達も早急に実施していこうと思いました。
いいきっかけを頂きありがとうございました。
保育内容に応じた避難訓練の方法を見直し、振り返ることで職員間の共通理解が深まり災害時に柔軟に対応できると感じました。
危険な箇所や避難できる場所をしっかり把握し職員間で連携して災害時に備えていきたいと思います。ありがとうございました。
保育内容による避難訓練は、以前に一度行った事があるが、散歩中の事で難しく課題が残ると思っていたところです。普段行き慣れた散歩コースから安全な避難箇所だけでなく、災害時に危険な箇所も見直していきたいと思いました。また、普段からもしもの時を想定して職員間で話をし、備えていきたいと思います。ありがとうございました。