奥垣洋子(はあとぽーと梅寿荘)
アブストラクト
私たち「人」にとって、健康を維持するうえで、食べることは大切であり、生きる力にもなります。利用者宅を訪問し、調理をして配膳し、また宅配弁当を温めて食事を摂ってもらっています。しかし、加齢とともに身体にさまざまな変化が生じ、硬い物が食べづらくなったり、うまく飲み込むことができなかったりと思うように食事が摂れなくなり、食事に対する意欲が低下してきます。
食べたくても食べることができない人もいれば食べることに興味が持てなくなっている人もいます。食べにくいからといって、その食材を排除してしまうと食べられるものがどんどん少なくなり、食べる意欲や食べる楽しみを奪ってしまいます。楽しい雰囲気の食事は五感にはたらきかけ、心と体に栄養を与えます。
見た目にもおいしく、食べやすい食事になるように、調理の仕方や盛り付けなど、ちょっとした工夫をプラスして、心も体も満足する食事を目指しています。
第24回宝山寺福祉事業団研究発表会