No.8 ~食べたくなる食事の工夫~ 高齢者の食欲について
奥垣洋子(はあとぽーと梅寿荘)

アブストラクト
私たち「人」にとって、健康を維持するうえで、食べることは大切であり、生きる力にもなります。利用者宅を訪問し、調理をして配膳し、また宅配弁当を温めて食事を摂ってもらっています。しかし、加齢とともに身体にさまざまな変化が生じ、硬い物が食べづらくなったり、うまく飲み込むことができなかったりと思うように食事が摂れなくなり、食事に対する意欲が低下してきます。
食べたくても食べることができない人もいれば食べることに興味が持てなくなっている人もいます。食べにくいからといって、その食材を排除してしまうと食べられるものがどんどん少なくなり、食べる意欲や食べる楽しみを奪ってしまいます。楽しい雰囲気の食事は五感にはたらきかけ、心と体に栄養を与えます。
見た目にもおいしく、食べやすい食事になるように、調理の仕方や盛り付けなど、ちょっとした工夫をプラスして、心も体も満足する食事を目指しています。

第24回宝山寺福祉事業団研究発表会
4 Replies to “No.8 ~食べたくなる食事の工夫~ 高齢者の食欲について”
見た目も工夫することで、食事への意識もかなり変わるのだと感じました。
給食の配膳時など、工夫したいと思います。
人にとってやはり食事は生きるもとですね、他にも食事場面を楽しいものにしようと工夫された発表がいくつもありました。「楽しい」と感じることが免疫力・生命力のアップにつながると言われています。その視点がとても大切だと改めて感じました。
元来楽しみであるはずの食が、高齢者の方にとって義務のようになってしまっていること、身近な人を見ていて感じていました。ヘルパーさんがこんなふうにちょっとした工夫とひと手間かけてくださることは、大変素敵です!本人さんのことも家族さんのこともも大切に考えてくださってるのですね、嬉しいでしょうね。